山桜のSAJI

山桜の木でつくったスプーン。
2月の始め、なごや環境大学実行委員会の皆さんから、相談をいただきました。
加子母の木でつくったスプーンは、ありませんか。と。
でも、店頭で販売されている安い木のスプーンは、仕入れの業者さんまでは分かっても、どこの木で、誰がつくったものなのか、分からない。
3月7日に開催される、なごや環境大学特別公開講座「あしたのなごや」というイベントで、参加者の皆さんに、プレゼントされるものだという。
語ろう!描こう!環境首都名古屋
2050年の環境首都像を市民の皆さんが描くきっかけとなるイベントのようです。
それなら、やっぱり、木の生い立ちまで見えるものを提供したい。
ということで、加子母の木工作家さん、遊木民さんへ相談にいきました。
今まで、スプーンはつくったことがないし、スプーンをつくるための機械もないなか、300個という個数を1ヶ月でつくることは、ほぼ不可能だと思いながら、でも、遊木民さんなら、他にも面白い素敵な作品があるはず!との期待を胸に![]()
そしたら
なんと
午前中電話をして、午後にお伺いしたのに、試作品を一つ、作ってくださっていたのです![]()
曲線の美しさ、手彫りの跡が残る、なんともいえないあたたかさ![]()
しかも!材料は山桜![]()
しかも!遊木民さんの山と、近くの山で育ったものだという。
しかも!4年間も、しっかりと天然乾燥させてものだという。
そしてそして、つくってみたい、とおっしゃってくださったのです。
そんなこんなで、怒濤の1ヶ月が始まりました。

これくらいのブロックから、まずはアウトラインを出して、削っていきます。
山桜は、遊木民さんの好きな木の一つでもあるそうです。
黒い木目がところどころに浮き出てきて、美しい木。

そして、スプーンのすくう部分を、一つ一つ丁寧に削っていきます。
木には、裏と表、上と下があります。
繊維に逆らわないように、木目をみながら、外側から内側へと、少しずつ削ります。

とても堅い木なので、ほんの少しずつ。
でも、この削る時の音が、やみつきになってしまうとのこと。
サクサクっ
ほんとに心地の良い音と、心地の良い感触。

我ら工作部長も挑戦!
ほんとに、なんともいえない、心地の良い音。
※なんと!彼女はスプーン本体の端材を自分で削って、マイスプーンを作ってしまったという強者です![]()

そして、まだまだ削ります。
一方で、私たちビルビーンズの画策もすすめます。
姿形はもちろん、とても素敵なこのスプーン。
でも、その出来てくるまでの背景も皆さんに知ってもらいたい。
そして、それを知ってもらうことで、より、このスプーンの持つ魅力が増すと思う。
外見だけではなくて、内面を知ることで、相手がより素敵、大切に想えるのと同じ![]()

こちらも、工作部長考案のパッケージ。
中の文章は、このスプーンの自己紹介。
木の種類はもちろん、どこで育ったのか、そして、育ったところはどういうところなのか、そして、いつ、樹から木となり、誰の手によって、今の姿に至ったのか。
最近、野菜や食品については、生産者の顔がみえる安心安全がうたわれている。
でも、安心安全に敏感になるのは、口に入れるものだけではないと思う。
生活雑貨や住んでいる家だって、毎日身をおいているのだから、自分の体にはとても影響を及ぼしている。
そんなことを考えると、今回のスプーン。
こんなにも全てがみえる「もの」って、身の回りにあったかな・・・と思えるほど。そんなこんなで、中身の文章は決まったけれど、デザインがなかなかまとまらない。

とそこへ!ものすごい助っ人登場!!!
加子母の芸術村在住、プロのデザイナーさんがつくってくれちゃいました。
(彼のつくった加子母明治座のHPも素敵です)

そして、命名。
山桜の SAJI
SAJIを引き立てつつ、魅力を引き出しつつ、なおかつ、とてもシンプルに。
これも、この作品の力の一つかもしれないです。山桜のSAJIが引きよせた人の輪![]()

一方、工房では・・・

着々と、形になりつつあります。
一つ一つ、木目の美しさを引き出します。
木は天然の素材。一本の木からとった材料でも、一カ所たりとも、同じ部分はありません。
天然素材と手加工により生まれてくる、不定型さ。
それも、木の癒しなのかもね。と、遊木民さん。
そして!とうとうできあがりました
圧巻です
見事です
感動です![]()

一つ一つ、最後の拭き上げです。

SAJIとパッケージの出会いの時です
SAJIの大きさに合わせて微調整しながら、着々と進んでいきました。


そしてとうとう・・・
とうとう・・・

完成です![]()

昨日、無事発送できました。
皆さんの手に届くまで、あと一日![]()
加子母の講座&イベント情報はふれあいのやかたHPをのぞいてください。
なお



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